SCP-854-MSTDN

提供: ますとどんちほー図書館
2017年5月29日 (月) 17:07時点における黒セルリアン (トーク | 投稿記録)による版
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アイテム番号:SCP-854-MSTDN

オブジェクトクラス:Safe


特別収容プロトコル:SCP-854-MSTDNは現在、財団で管理されたインターネットに接続されていないコンピューター上に留まっています。 SCP-854-MSTDNでの実験は、電子機器をなるべく近づけないようにし、絶対にオンライン状態で行わないようにしてください。万が一SCP-854-MSTDNが収容違反を起こした場合、カバーストーリー「乗っ取り」を発動し、すぐにSCP-854-MSTDN-1からすべてのリンクを削除し、アクセスを禁止してください。


概要:SCP-854-MSTDNはインターネット上に存在する認識災害です。その異常性は匿名掲示板にて連続して異様な書き込みがなされたことから発見されました。SCP-854-MSTDNは一定期間インターネット上のサイトに住み着き、そのサイト(SCP-854-MSTDN-1)への書き込みに誤字を発生させます。日数が経過するごとにその異常性は効果を高め、半年後には正常な文章を打つことは不可能になり、およそ9ヶ月ほどで後述するSCP-854-MSTDN-2を生み出します。 SCP-854-MSTDNは何らかのタイミングでそのページにリンクされている別のサイト、もしくはその時点でSCP-854-MSTDN-1に接続しているパーソナルコンピュータに移動を始め、その日のうちに移住を完了します。その後1日で元のSCP-854-MSTDN-1に確認された異常性はなくなり、移住したサイトがSCP-854-MSTDN-1になります。現在までの研究でSCP-854-MSTDNの行動パターンをつかめた例はなく、完全にランダムな行動であると推測されています。また、SCP-854-MSTDN-1は、特にその影響を受けた人物をSCP-854-MSTDN-2へと変化させます。SCP-854-MSTDN-2は、現実において正しい文字を誤字と認識するようになります。また、SCP-854-MSTDN-2は誤字であると認識した文字が存在し続けることに激しい嫌悪感を覚え、やがて無理やり文字を変えようとします。その結果、その文字は大抵の場合意味の含まれない文字となりますが、SCP-854-MSTDN-2はそれに違和感を感じず、むしろ自分が「良いことをした」かのように振舞います。 SCP-854-MSTDNを正常な状態に戻す方法は現在までに発見されておらず、記憶処理も効かないことがわかっています。


[実験記録]


実験対象:D-4513

実験方法:SCP-854-MSTDN-1に一ヶ月間連続で文章を書き込ませる

結果:対象がこのサイトに書き込んだどの文章にも誤字が確認されました。


実験対象:D-7421

実験方法:SCP-854-MSTDNの影響を一ヶ月間受けた後、別のサイトに書き込む。

結果:文章に誤字は確認できませんでした。


実験対象:D-7421

実験方法:前回の実験後、SCP-854-MSTDNが移動した新たなサイトへの書き込み

結果:全ての文章に誤字が確認されました

備考:一度影響を食らったら、そいつがいる場所ではずっと誤字を続けるようだ。ーーゲンジ博士


実験対象:D-19485

実験方法:一ヶ月間毎日1時間ずつSCP-854-MSTDN-1を眺めさせる。

結果:誤字は確認できませんでした

備考:見るだけなら大丈夫らしい。ーーゲンジ博士


実験対象:D-9454

実験方法:SCP-854-MSTDN-1に1年間書き込みを続けさせる。

結果:9ヶ月の時点で今までになかった反応を確認し、Keterへの引き上げが承認されました。詳細は補遺を参考にしてください。


[補遺]


[D-9454を対象とした実験の記録]


〜〜〜〜

実験開始から半年が経過。

ほぼすべての文に誤字が確認できる。

D-9454が体の不調を訴えるようになった。

検査の結果は異常なし。

〜〜〜〜

半年9ヶ月が経過。

D-9454の文章は意味の繋がらない文章となっている。

呼びかけに反応しなくなることがある。

〜〜〜〜

9ヶ月と6日が経過。

D-9454が備え付けのパーソナルコンピュータ(█████社)のロゴを見て、嫌悪感をあらわにしているところを発見。

D-9454はロゴに誤字があることを報告するが、確認できず。SCP-854-MSTDNの影響の可能性もあり。

9ヶ月と8日が経過。

D-9454がパーソナルコンピュータを破壊した。

実験を終了し、インタビューへと移る。


[D-9454とのインタビュー記録]


Date: 20██:█:██

対象者:D-9454

インタビュー担当官:ゲンジ博士


[以下ログ]

ゲンジ博士(以下博士):まず、名前は?

D-9454(以下D):██・███、だ。

博士:ありがとうございます。では早速本題に入らせていただきますが…昨日、あなたが起こした行動については覚えていますか?

D:ああ、もちろん。あのクソッタレの█████(製造社名)が誤字しやがってたから、俺が壊してやったんだ。

博士:なるほど……それは、良い行いでしたか?

D:[数秒の沈黙]……いや、あたりまえだろ……アンタ、あまりにも外に出なさすぎてわからなくなっちまってんじゃねえか?

博士:いえ……はい、わかりました。

D:なあ、ところで気になってたんだけどよ。

博士:はい、なんでしょうか。

D:あの時計、誤字ってないか?12が7になってるんだ。

(実際には時計は正常である)

博士:……なるほど。ありがとうございます。では以上でインタビューを終了させていただきます。

[ログ終了]


ーーーーー


[ゲンジ博士のメモ]

結局やつの気まぐれを理解することはできなかったが、行動を制限することはできた。 やつがリンクから移動することは観察の結果理解できた。 ならばそのサイトからリンクを消せばそのサイトにとどまるのではないか。 結果的に成功はした……が、少なくとも上記の通りではなかった。 やつはサイトだけでなく、パソコンそのものに棲みついた。 リンクを消して行き場を失ったヤツはパソコンそのものに潜入。 そのパソコンで作業をしていた助手が明らかな誤字をしているのに私が気付き、まさかと思いネットとの接続を完全に遮断した。 結果、ヤツをパソコンに閉じ込めることに成功した。 終わってみれば呆気なかったが、少なくとも「現時点で影響が判明してなくても封じ込めができないのであれば細心の注意を払うべき」って意識は共有できたんじゃないだろうか。