特別収容プロトコル:
SCP-XXX-MSTDNのチャンネルは自動化されたシステムにより監視され、配信が開始次第担当エージェントエージェントDクラス職員が内容をリアルタイムで調査します。配信の内容は3重以上の冗長性をもって財団内ネットワークにアーカイブされます。
現在SCP-XXX-MSTDNの配信を防ぐ方法は発見されていません。収容の試みは無期限に継続されます。
現在SCP-XXX-MSTDNの配信を防ぐ方法は発見されていません。収容の試みは無期限に継続されます。
各SCP-XXX-MSTDNに対応する上位創作者は捜索・追跡されます。上位創作者への干渉実験は担当管理官の許可を取得してから行ってください。
Googleとの取り決めのもと、SCP-XXX-MSTDN-6の配信時、コメントサーバーは中間サーバーを経由します。中間サーバーは通常のコメントに対しては単なるプロキシサーバーとして作用します。スーパーチャットについては割り当てられたDクラス職員によって同様のコメントを人為的に再現して再投稿します。担当のDクラス職員は専用に設計されたシェルターで作業を行い、配信中の出入りは禁止されます。
説明:
SCP-XXX-MSTDNは複数の下位物語実体の総称です。SCP-XXX-MSTDNは濫觴宇宙からの
𝐿2ノルムでおおよそ 𝑟𝐵 + 0.89RD の座標に存在すると推定されています。SCP-XXX-MSTDNは基底宇宙のことを「ヒトの国」と呼称しています。
SCP-XXX-MSTDN実体はVTuberを自称しており、YouTubeへの不定期な配信を通じて基底宇宙に対するコミュニケーションを行います。SCP-XXX-MSTDNはいずれも脊椎動物亜門の生物をイメージしたと思われる容姿の人型実体で、それら生物の日本語における一般名を自称しています。
SCP-XXX-MSTDNは配信を妨害するような状況を不明な手段で回復します。SCP-XXX-MSTDNの特異性はSCP-XXX-MSTDN-1およびSCP-XXX-MSTDN-2の収益化達成時の申請データの異常な振る舞いによって明らかにされました。このために運営会社であるGoogleによってチャンネル停止処分を含むいくつかのペナルティが発行されましたが、それにもかかわらず通常通り配信行為が行われていることから、同社に潜入中の財団エージェントの興味を引きました。現在まで、財団によるSCP-XXX-MSTDNの配信を止めようとするあらゆる試みは成功していません。
公開情報においてはSCP-XXX-MSTDNは個人VTuberではないとされていますが、運営企業の情報は欠落しています。SCP-XXX-MSTDNの起源を特定する試みはすべて失敗しています。対外的に、SCP-XXX-MSTDNは財団フロント企業である██████を主導とした██████████████が運営していると情報操作を行っています。
研究の結果、すべてのSCP-XXX-MSTDNはアバターである可能性が示唆されています。SCP-XXX-MSTDN-1に対応する上位創作者は「█ ███」(以下SCP-XXX-1’と表記。その他の実体についても同様)、SCP-XXX-MSTDN-2に対応する上位創作者は「██ ██」、SCP-XXX-MSTDN-6に対応する上位創作者は「██ ██」であると推定されています。SCP-XXX-MSTDN-3からSCP-XXX-MSTDN-5までに対応する上位創作者の特定は現在成功していません。
以下はこれまでに発見されたSCP-XXX-MSTDNの一覧です。
| SCP-XXX-MSTDN-1 |
2021-04-25 |
ケープペンギン |
Spheniscus demersus |
| SCP-XXX-MSTDN-2 |
2021-04-25 |
フンボルトペンギン |
Spheniscus humboldti |
| SCP-XXX-MSTDN-3 |
2021-06-07 |
シマハイイロギツネ |
Urocyon littoralis |
| SCP-XXX-MSTDN-4 |
2021-11-26 |
コヨーテ |
Canis latrans |
| SCP-XXX-MSTDN-5 |
2022-03-06 |
ダイアウルフ |
Aenocyon dirus |
| SCP-XXX-MSTDN-1 |
2021-04-25 |
ケープペンギン |
Spheniscus
demersus |
| SCP-XXX-MSTDN-2 |
2021-04-25 |
フンボルトペンギン |
Spheniscus
humboldti |
| SCP-XXX-MSTDN-3 |
2021-06-07 |
シマハイイロギツネ |
Urocyon
littoralis |
| SCP-XXX-MSTDN-4 |
2021-11-26 |
コヨーテ |
Canis latrans |
| SCP-XXX-MSTDN-5 |
2022-03-06 |
ダイアウルフ |
Aenocyon
dirus |
| SCP-XXX-MSTDN-6 |
2022-05-21 |
カラカル |
Caracal caracal |
インシデント記録 XXX-MSTDN-1 2022年5月21日:
財団によるSCP-XXX-MSTDN-1’への接触の結果、SCP-XXX-MSTDN-1は一時的な活動の停止を宣言しました。以降、SCP-XXX-MSTDN-1による配信は行われていません。
これを受けて、財団は収容クラスをEuclidへ、SCP-XXX-MSTDN-1の部分的収容クラスをNagiへ再評価しました。接触の詳細は別紙資料を参照してください。
一部の実体が活動を停止したのは異常実体の保護の観点からみれば好ましい結果ではないが、上位創作者への干渉によってSCP-XXX-MSTDNが収容可能であることが示されたのは喜ばしい。実例が示すようにそれが非暴力的手段によって達成できるならばなおさらだ。急ぎSCP-XXX-MSTDN-3’からSCP-XXX-MSTDN-5’の特定を進める。
– ██博士
インシデント記録 XXX-MSTDN-2 2022年6月12日:
SCP-XXX-MSTDN-1の活動停止と同日、新たなSCP-XXX-MSTDNが発見され、当該個体はSCP-XXX-MSTDN-6とナンバリングされました。
SCP-XXX-MSTDN-6はこれまでと比較しても異常な早さで収益化を達成しましたが、ほぼ常時正気を失っているような言動を繰り返しているほか、下位物語実体であるにも関わらず不明な手段で基底宇宙に干渉可能であり、スーパーチャットの投稿者に対し「ラッキーカラー占い」と称して擬現実改変的攻撃を行うなど敵対的行為を行っています。発見時期から、これはSCP-XXX-MSTDN-1の無力化に対する報復行為であると推測されています。
推定されたSCP-XXX-MSTDN-6’へのインタビューの結果、当該人物はSCP-XXX-MSTDN-6の敵対的行為とは無関係であるとみなされています。SCP-XXX-MSTDN-6’はインタビュー後Aクラス記憶処理を実施され解放されました。
これを受けて、財団は収容クラスをKeterへ、リスククラスをDangerへ再評価しました。
提案:
Googleに対し工作を行い、SCP-XXX-MSTDN-6に対する収益化の剥奪ないしスーパーチャット機能の凍結を行う。
決定: 可決。
結果:
SCP-XXX-MSTDN-6は不明な手段で収益化状態とスーパーチャット機能を回復した。
コメント:
SCP-XXX-MSTDNの性質から予想はしていたが。YouTubeに居座っているくせに完全に向こうのルールで動いているらしい。
– ██博士
提案:
SCP-XXX-MSTDN-6’の終了を選択肢に含めた干渉行為によってSCP-XXX-MSTDN-6の無力化を図る。
決定: 否決。
結果: N/A
コメント:
対症療法的であり、同様のSCP-XXX-MSTDN実体の出現を誘発するにとどまる可能性が高い。またすでに存在する上位創作者の特定に成功していない事例を考慮すると、状況が悪化しかねない。危険な実体の上位創作者をひとまずは把握できている状態を維持すべきとの結論。当該提案は最終手段とする。
– ██博士
提案:
SCP-XXX-MSTDN-6の配信に中継サーバを設け、スーパーチャットの投稿を自動システムのものに置き換える。
決定: 可決。
結果:
攻撃の回避に失敗。原投稿者に改変効果が発現した。
コメント:
自動システムは投稿者とみなさないのか? – ██博士
提案:
SCP-XXX-MSTDN-6の配信に中継サーバを設け、スーパーチャットの投稿をDクラス職員に置き換えさせる。
決定: 可決。
結果:
代理投稿を行ったDクラス職員にすべての改変効果が発現した。当該提案を特別収容プロトコルに組み込む。
コメント:
どうあっても人的犠牲を強いるらしい。 – ██博士
インシデント記録 XXX-MSTDN-3 2022年7月1日:
SCP-XXX-MSTDN-6’の配信終了間際に「KEMO-V NEW
PROJECT」と題された、5人と思われるシルエットが表示されました。新たなSCP-XXX-MSTDNの出現が予想されます。