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| | もちろん、その反響まで含めた闇堕ちの構想だったのかもしれない。しかし、原作者や編集者の間でも「このままトキを殺してしまっていいのだろうか」という疑問が浮かんできていた。 | | もちろん、その反響まで含めた闇堕ちの構想だったのかもしれない。しかし、原作者や編集者の間でも「このままトキを殺してしまっていいのだろうか」という疑問が浮かんできていた。 |
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| − | 結果、「トキは闇堕ちせずに今もなお聖者である」という設定になったのだ。聖人トキがいなければ、北斗の拳における数々の名シーンはなかったことだろう。この変更が「北斗の拳」を後世にまで残る名作にしたのである。
| + | 結果、「トキは闇堕ちせずに今もなお聖者である」という設定になったのだ。 |
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| | + | 聖人トキがいなければ、北斗の拳における数々の名シーンはなかったことだろう。この変更が「北斗の拳」を後世にまで残る名作にしたと言っても過言ではないだろう。 |
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| | しかし、この変更が企画されたとき、すでに話は結構進んでしまっていたのである。 | | しかし、この変更が企画されたとき、すでに話は結構進んでしまっていたのである。 |
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| | もちろん、トキになりすますにはそれ相応の動機も必要であろう。 | | もちろん、トキになりすますにはそれ相応の動機も必要であろう。 |
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| − | アミバの「トキに私怨を抱く、'''自分を天才だと思い込んでいる一般人'''」的な設定はこのとき決まったのである。
| + | アミバの「トキに私怨を抱く、自分を天才だと勘違いしている男」的な設定はこのとき決まったのである。 |
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| | == アミバという男 == | | == アミバという男 == |
| | + | 結局、アミバは本編では「'''自分を天才だと思い込んでいる一般人'''」のような扱いをされ、そのまま殺されてしまう。 |
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| | + | しかし、アミバには実際恐ろしいほどの才能があったのである。 |
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| | + | トキに成りすましケンシロウと戦ったアミバ。成りすますためには当たり前といえば当たり前なのだが「北斗神拳」を使う。 |
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| | + | しかし相手は仮にも北斗神拳の正統な伝承者。 |
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| | + | ジャギにちょっと教えてもらっただけのアミバでは、対抗することはできない……とはならず、'''ケンシロウを対等に'''戦ってしまう。 |
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| | + | その技のキレは、ケンシロウをも「この男はトキである」と確信させてしまうほどである。 |
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| | + | そう、彼の「'''どんな拳法でも誰よりも早く習得できる'''」という才能はここでフルに発揮されているのである。 |
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| | + | 少し教えてもらっただけで'''「北斗神拳史上場最も華麗な技を使う」とまで言われたトキを完全再現'''し、またその拳法を使って北斗神拳最強の男であろうケンシロウと対等に渡り合ったのである。 |
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| | + | さらには数千年の歴史を誇る北斗神拳において、'''かつて発見されたことのない新しい秘孔を発見する'''などその才能は尋常ではない。 |
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| | + | この男、明らかに'''天才'''なのである。 |
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| | + | しかし、「トキではなく偽物のなりすまし」という設定が決まったあたりで急にアミバは弱体化してしまう。 |
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| | + | それこそ別人になってしまったかのように<s>(実際に別人になっているのだが)</s>雑魚キャラのような扱いを受け、その才能ですらすべて勘違いであったという印象操作までされてしまうアミバ。可哀想でならない。 |
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| | + | 話を変更したという事情があったにせよ、トキが行うはずだった全ての悪事、さらにはトキに私怨を抱いているといった悪人設定まで、そのすべてをすべてアミバに押し付けるのは明らかにやり過ぎではないだろうか。 |
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| | + | '''都合で生み出され悪人に仕立て上げられた悲劇の男、それがアミバなのである。''' |